魔術、魔法関連書籍(金枝篇)


【完訳 金枝篇――呪術と宗教の研究】 全8巻別巻1
 「文化人類学はもちろん、20世紀の人文科学全般に多大な影響を与えた畢生の書、本邦初の完訳。イタリア、ネミの森に残る「金枝」にまつわる森の王の伝説を解明するため、著者は世界各地の神話、伝説、習慣を探し求め、呪術と宗教、王と儀礼、人間と社会をめぐる厖大な記録を集積した。「21世紀に向かって開かれる研究分野の意味を明らかにする書物(山口昌男)」。簡約版(岩波文庫)で割愛されたすべての原註を収録。」(出版社図書目録より)

 ※「決定版」と言われる1936年刊の第三版全13巻の本邦初の完訳。
 ※「簡約版」(邦訳=岩波文庫)では割愛された膨大な原註もすべて収録。著者が典拠とした引用資料を明記。註の中でしか語られない例証も収載。
 ※「簡約版」で削除された数々の章、節、エピソードが収載され、フレイザーの思考の流れがより明瞭に。
 ※ヨーロッパをはじめ、アジア、アフリカ、オーストラリア、アメリカまで、全世界の慣習、風俗に関して言及。




完訳 金枝篇――呪術と宗教の研究 第1巻

\10,000(税別)

【完訳 金枝篇――呪術と宗教の研究 第1巻】 第一部 呪術と王の起源(上)
 J.G.フレイザー/神成利男訳/石塚正英監修

 失われた世界をめぐる膨大な事実の集積は、近代に生きるわれわれをつねに始原の場所へと回帰させる。ジャンルを横断して現在を刺激し続ける不滅の金字塔、ついに翻訳刊行!!

 「金枝篇」は様々な魔術文献においても必ずといっていいほど引用、または参考文献として挙げられている書物です。この第一巻には類感/模倣呪術、感染呪術といった呪術の原理、呪術と宗教、天候の呪術的支配などといった、魔術や呪術の研究者にとっては欠かすことのできない内容が多く含まれています。

  序文
  第一章 森の王
    1 ディアナとウィルビウス
    2 アルテミスとヒッポリュトス
    3 約説
  第二章 祭司王
  第三章 共感呪術
    1 呪術の原理
    2 類感呪術もしくは模倣呪術
    3 感染呪術
    4 呪術師の発達
  第四章 呪術と宗教
  第五章 天候の呪術的支配
    1 公的呪術師
    2 降雨の呪術的支配
    3 太陽の呪術的支配
    4 風の呪術的支配
  第六章 王としての呪術師
  第七章 神の化身としての人間神
  付録 ヘーゲルにおける呪術と宗教
  原註
  余論

472ページ
発行 国書刊行会







完訳 金枝篇――呪術と宗教の研究 第2巻

\10,000(税別)

【完訳 金枝篇――呪術と宗教の研究 第2巻】 第一部 呪術と王の起源(下)
 J.G.フレイザー/神成利男訳/石塚正英監修

 火を讃え、樹木に祈る。オークの崇拝とウェスタの不断の火が問いかける樹木と火の普遍的な崇拝、神々の結婚に隠された意味、王政時代のローマの継承の掟・・・・・・。ネミの<森の王>の謎を追求する旅はヨーロッパ文明の礎と出逢う。

 「第一部 呪術と王の起源」の完結編にあたるこの第二巻には、樹木崇拝、森の神ディアナなど、現代魔女術の思想と関連性の深い項目も多数登場し、魔術やウィッチクラフトといった分野の研究者にとっても欠かすことのできない内容が多く含まれています。

  序文
  第八章 自然各部門の王
  第九章 樹木崇拝
    1 樹木の精霊
    2 樹霊の恩恵を授ける力
  第十章 現代ヨーロッパにおける樹木崇拝の遺風
  第十一章 植物への性の影響
  第十二章 聖なる結婚
    1 豊穣の女神としてのディアナ
    2 神々の結婚
    3 水の精霊に対する供犠
  第十三章 ローマとアルバの王
    1 ヌマとエゲリア
    2 ユピテルとしての王
  第十四章 王の火
  第十五章 火鑽り
  第十六章 父なるユピテルと母なるウェスタ
  第十七章 不断の火の起源
  第十八章 古代ラティウムにおける王国の継承
  第十九章 聖ジョージとパリリア
  第ニ十章 オークの崇拝
    1 ヨーロッパにおけるオークの分布
    2 アーリア民族のオークと雷の神
  第ニ十一章 ディアヌスとディアナ
  原註
  余論
  第一部解説
  

414ページ
発行 国書刊行会







完訳 金枝篇――呪術と宗教の研究 第3巻

\12,000(税別)

【完訳 金枝篇――呪術と宗教の研究 第3巻】 タブーと霊魂の危機
 J.G.フレイザー/神成利男訳/石塚正英監修

 タブー、それは人類の叡智・・・。なぜ、人の名前を呼んではならないのか。なぜ、食事を残してはいけないのか。なぜ、出産の時に結び目をほどかなければならないのか・・・・・・。人類が自身に課した掟、<タブー>。豊富な事例から、その深奥を極める。
 文化人類学のみならず20世紀の知的水脈に多大な影響を及ぼした不朽の名著、本邦初の完訳。第3巻の本書では「タブー」に関する豊富な例証と考察から、なぜ「タブー」が生まれ人々の生活を支配するようになったかを解き明かします。

  序文
  第一章 王の負担
    1 王と祭司のタブー
    2 世俗的権力からの霊的権力の分離
  第二章 霊魂の危機
    1 小人としての霊魂
    2 霊魂の不在と召還
    3 影及び映像としての霊魂
  第三章 タブーとされる行為
    1 異邦人との接触に関するタブー
    2 飲食に関するタブー
    3 顔を見せることに関するタブー
    4 家を離れることに関するタブー
    5 食物を残すことに関するタブー
  第四章 タブーとされる人々
    1 タブーとされる首長や王
    2 タブーとされる服喪者
    3 月経並びに出産においてタブーとされる女性
    4 タブーとされる戦士
    5 タブーとされる殺戮者
    6 タブーとされる狩人と漁師
    
  第五章 タブーとされる事物
    1 タブーの意味
    2 タブーとされる鉄
    3 タブーとされる鋭利な武器
    4 タブーとされる血
    5 タブーとされる頭
    6 タブーとされる髪の毛
    7 髪の毛を切る際の儀式
    8 切られた髪の毛と爪の処理
    9 タブーとされる唾
    10 タブーとされる食物
    11 タブーとされる結び目と指輪
  第六章 タブーとされる言葉
    1 タブーとされる個人の名前
    2 タブーとされる親族の名前
    3 タブーとされる死者の名前
    4 タブーとされる王や聖なる人物の名前
    5 タブーとされる神々の名前
    6 タブーとされる一般的な用語
  第七章 我が野生人から受けた恩義
  註 人や物の上をまたぐべからず
  原註
  余論

454ページ
発行 国書刊行会







完訳 金枝篇――呪術と宗教の研究 第4巻

\8,500(税別)

【完訳 金枝篇――呪術と宗教の研究 第4巻】 死にゆく神
 J.G.フレイザー/神成利男訳/石塚正英監修

 神なる王は、力が衰えると殺される・・・。
 ネミの祭司はなぜ後継者に殺されなくてはならなかったのか。ギリシア・ローマをはじめ、インド、アフリカ、アジア、ヨーロッパ各地の王位の継承や、王の息子の供犠、樹霊の殺害にまつわる儀礼を読み解き、王権の秘密に迫る。ジャンルを横断して現在を刺激し続ける不朽の名著、遂に第三部へ突入!!

  序文
  第一章 死ぬべき運命の神々
  第二章 神なる王を殺すこと
    1 非業の死を選ぶこと
    2 王は力が衰えると殺される
    3 一定期間の終りに殺される王
    4 八年間の王位
    5 追悼の競技
    6 竜を退治した者
    7 三年間の王位
    8 一年間の王位
    9 一日だけの王位
  第三章 伝説における王殺し
  第四章 王の補給
  第五章 一時的な王
  第六章 王の息子の供犠
  第七章 霊魂の継承
  
  第八章 樹霊の殺害
    1 聖霊降臨節の無言劇の役者
    2 偽の人身供犠
    3 カーニヴァルの埋葬
    4 死神の追放
    5 老婆の鋸挽き
    6 夏の招来
    7 夏と冬の戦い
    8 コストルボンコの死と復活
    9 植物の死と復活
    10 インドにおける類似の儀礼
    11 呪術的な春
    12 一日だけの王位
  註A 中国人の死に対する無関心
  註B 呪術儀礼としてのブランコ乗り
  補足
  原註
  余論
  第三部解説

296ページ
発行 国書刊行会







完訳 金枝篇――呪術と宗教の研究 第5巻

\14,000(税別)

【完訳 金枝篇――呪術と宗教の研究 第5巻】 アドニス、アッティス、オシリス
 J.G.フレイザー/神成利男訳/石塚正英監修

 神々の死と復活、循環する自然。
 アドニス、アッティス、オシリスの名の下に人々は毎年繰り返される植物の衰徴と再生を人格化し、死から再び甦る神として崇拝した。呪術的儀礼によって自然の運行を促進する人類の叡智を探る。
 世界の神話・呪術・慣習のエンサイクロペディア、遂に怒涛の後半戦へと突入!!

  序文
 第一篇 アドニス
  第一章 アドニスの神話
  第二章 シリアにおけるアドニス
  第三章 キプロス島のアドニス
  第四章 聖なる男女
  第五章 メルカルトの梵焼
  第六章 サンダンの梵焼
  第七章 サルダナパロスとヘラクレス
  第八章 火山の信仰
  第九章 アドニスの儀礼
  第十章 アドニスの庭

 第二篇 アッティス
  第一章 アッティスの神話と儀礼
  第二章 植物の神としてのアッティス
  第三章 父なる神としてのアッティス
  第四章 アッティスの人間の代理者
  第五章 吊るされた神
  第六章 西方における東方の宗教
  第七章 ヒュアキントス
  
 第三篇 オシリス
  第一章 オシリスの神話
  第二章 公式エジプト暦
  第三章 エジプト農民の暦
  第四章 オシリスの公式の祭儀
  第五章 オシリスの性格
  第六章 イシス
  第七章 オシリスと太陽
  第八章 オシリスと月
  第九章 月の共感をめぐる教義
  第十章 オシリスとしての王
  第十一章 オシリスの起源
  第十二章 母系制と母神

  註一 王モレク
  註二 寡夫のフラメン
  註三 都市を守る呪法
  註四 パラオ諸島民のいくつかの慣習
  原註
  余論
  第四部解説

570ページ
発行 国書刊行会







完訳 金枝篇――呪術と宗教の研究 第6巻

\9,000(税別)

【完訳 金枝篇――呪術と宗教の研究 第6巻】 穀物と野獣の霊(上)
 J.G.フレイザー/神成利男訳/石塚正英監修

 穀物に宿る神と農耕呪術。
 ディオニュソス崇拝、穀物女神デメテルとペルセポネの神話、狼や山羊、牛、豚などの動物に化身した穀物霊、収穫時の最後の穂束をめぐる様々な儀礼、人身供犠など、世界各地の植物霊の死と再生に関するフォークロアを詳説する。
 人類の歴史と文化の根源に迫る探求の書!!

  序文
  第一章 ディオニュソス
  第二章 デメテルとペルセポネ
  第三章 原初的農耕における競技の呪術的意義
  第四章 原初的農耕における女性の役割
  第五章 北ヨーロッパにおける穀物の母と穀物の乙女
  第六章 世界各地における穀物の母
  第七章 リテュエルセス
  第八章 動物としての穀物霊
  註 原始の暦におけるプレイアデス
  原註
  余論
  第五部(上)解説

320ページ
発行 国書刊行会







完訳 金枝篇――呪術と宗教の研究 第7巻

\9,500(税別)

【完訳 金枝篇――呪術と宗教の研究 第7巻】 穀物と野獣の霊(下)
 J.G.フレイザー/神成利男訳/石塚正英監修

 神なる動物を殺すこと。
 山羊や雄牛としてのディオニュソス、オシリスと豚の供犠、肉食に関する類感呪術、狩人による野獣の慰霊、農民による有害生物の慰霊、アイヌの熊祭、人間霊魂の動物への転生など、世界各地の動物霊の死と再生に関するフォークロアを詳説する。
 世紀転換期の読書界を震撼させた驚異の書!!

  第九章 動物としての古代植物神
  第十章 神を食べること
  第十一章 新穀の供犠
  第十二章 肉食に関する類感呪術
  第十三章 神である動物を殺すこと
  第十四章 狩人による野獣の慰霊
  第十五章 農民達による有害生物の慰霊
  第十六章 人間霊魂の動物への転生
  第十七章 動物聖餐の類型
  註 ガロ人における米の収穫時の馬の祭儀
  原註
  余論
  第五部(下)解説

336ページ
発行 国書刊行会







完訳 金枝篇――呪術と宗教の研究 第8巻

\14,000(税別)

【完訳 金枝篇――呪術と宗教の研究 第8巻】 スケープゴート
 J.G.フレイザー/神成利男訳/石塚正英監修

 神なる人間を殺すこと。
 世界各地の慣習・儀式・風俗をめぐり、呪術と宗教の起源をさぐる壮大な旅。本巻では、地上の生命を悩ますあらゆる災難から信仰者たちを解放する、スケープゴートとしての〈死にゆく神〉を取り上げる。石や棒、動物、人間への災厄の転移、身の回りに遍在する悪魔と様々な厄払い、悪魔祓い、魔女の追放、メキシコの人間供犠と神殺しから、ローマのサトゥルナリア祭と類似の祭典における無礼講と偽の王、キリストの十字架刑まで、スケープゴートの慣習を神の犠牲へと純化する思考の錬金術。

  序文
  第一章 災厄の転移
  第二章 悪魔の遍在
  第三章 公的な厄払い
  第四章 公的なスケープゴート
  第五章 一般的なスケープゴートについて
  第六章 古代ギリシア・ローマにおける人間のスケープゴート
  第七章 メキシコにおける神殺し
  第八章 サトゥルナリア祭と類似の祭典
  註 キリストの十字架刑
  原註
  余論
  第六部解説

400ページ
発行 国書刊行会








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